10月19日(日)に、新聞で発掘された中世の居館跡の説明会の情報を見て、糸島市の「篠原東遺跡現地説明会」に行ってきた。 糸島高校の東、JR筑肥線のすぐ北側、遺跡の周辺では1980年代に大規模な圃場整備を行っており、 この圃場整備の土を1メートルほど削ったところに、 古墳時代の流路、平安時代のい掘っ立て柱の5棟分の建物跡、戦国時代の掘っ立て柱の2棟分の建物跡が見えてきた。 さらに、戦国時代の建物跡の周囲には、四方がおよそ70mの方形の壕あとがあった。
壕跡からは、鬼瓦一つ、木製の杓子、火縄銃の鉛玉(2匁半玉)一つが発見されている。
中世の日本では、村を支配する土豪が四方がおよそ70mの方形の壕で囲まれている館を構えていた。 方形の郭の中には、母屋、納屋、馬屋があり、建物はほとんどが瓦葺きは無く、掘っ立ての建築であった。 糸島では波多江、潤で確認さている。また泊、篠原、浦志にもあるとのことである。 これでは、糸島の村ごとにあったということになる。 「篠原東遺跡現地説明会」の会場から徒歩で広い耕地を横切り、波多江に向かった。 波多江には、高祖山城の原田氏の流れをくむ波多江丹波守種利が築いたという居館跡が残っている。
四方がおよそ70mの方形の壕堀と内側に土塁が残されている。 しかも、現在も民家であり波多江姓の人が住んでいる。
今年(2014年)9月10日、大阪府堺市の堺市博物館に行った。 国友・堺の合作の大火縄銃が展示されていた。 銃身は江州国友住重富甚左衛門作、台と金具は摂州堺干時紀州和歌山住鎌倉屋藤兵衛作。慶長15年。 全長3m、重量135.75kg。50匁(口径:3.3cm、総重量:187.5g)。 徳川家康四天王の江州・井伊家伝来とのこと。
銃身に、文字列が象嵌されている。 観音力を念じて、一発撃てば、敵は悉く退散云々 南無愛宕山大権現 稲富伊賀守一夢・花印と。 稲富祐直(一夢)の秘伝書には、大鉄砲の構え方、火薬の量等も長距離射撃の注意点が述べられている。 また、堺市博物館には、代表的な堺筒複数が展示されていた。また鉄砲の製造方法の分かる展示物があった。
今年(2014年)8月13日、「大坂夏の陣図屏風」を見るために大阪城天守閣に登った。 見ることのできたのは、複製であったが、満足できた。 天守閣の展示物の中に大火縄銃が一挺あった。 銘:「大てんぐ」泉州堺の榎並屋勘左衛門作、全長206.6cm。十匁二分。
この銃は、大火縄銃としては、口径が多少小さいが、銃身は十分長く、 発射角を調整するための照準器(矢倉)をはめる溝や、「目当て」がついた、 遠距離の的を狙撃するための大火縄銃(大鉄砲)といえるものだった。 説明書には、豊後・日田の日隈城主毛利高政が朝鮮の役や大阪の陣で用いた銃と同じ仕様とあった。 大阪城天主閣の入り口に青銅(唐金)製の大砲(石火矢)があった。
江戸幕府は、攘夷の方針が出た文久3年(1863年)に、作州津山藩に大砲の鋳造を命じた。 この大砲は、津山の鋳工百済清次郎が鋳造し、大阪湾に築かれた天保山砲台に置かれた。 維新後、大阪城内に移し、号砲に使ったという。 この砲身をよく見る、細かい罅がいっていた。青銅は経年劣化があると見える。 筑前・福岡藩の記録に、寛政6(1794)年幕府から長崎港に保管されている石火矢・大筒の実射検分を命じられたとある。 このころは、ロシア船が出没し、日本近海が騒がしい気配が出てきていた。 長崎には、寛永18(1641)年のころより多くの石火矢・大筒が大阪城より運びこまれていた。 150年も経つと、多くの石火矢や壊れて実用に耐えないことが分かった。 しかし大筒は実用に耐えたようである。大筒は、鉄を鍛錬して作ったものと考えられる。 寛政10年、福岡藩は、鋳造を分担した唐金石火矢14挺および石火矢玉800を船で長崎に運び、納入した。
2009年09月12・13日、不知火海を望む熊本県葦北町で「全国火縄銃サミット」が開催された。 12日に堺鉄砲研究会 代表 澤田 平さんの『慶長鉄砲とその周辺』と題する記念講演があり、 関が原の民家で発見された『慶長大鉄砲』をはじめとする各種の火縄銃が現物で紹介された。 かなりの量の火縄銃に関する知識を得ることができた。 『慶長大鉄砲』は、平成8年、銃身だけが関が原の民家で発見され、高木昭郎・竹中博男・澤田平の三氏が復元したもの。 慶長初年、堺の芝辻理右衛門作、銃身:全長2.5m、30匁(口径27mm)、重量30kg、弾は3km飛ぶとされている。
慶長5年の関が原の戦いでは、西軍の将石田三成は、笹尾山に陣を構え、大筒、大砲を備え、空堀と木柵で守を固めた。 石田隊の武将島左近が前衛を指揮し、黒田長政隊、細川忠興隊を相手に善戦していた。 石田隊は、その島左近を黒田隊の鉄砲で狙撃され失った後も、大筒、大砲を用いての戦いを続けていた。 東軍の総大将徳川家康は、西軍の小早川秀秋が松尾山に陣して、寝返りの行動を起こず、形勢を窺っていたので、 秀秋の尻を押すために下からの射撃を命じた。 下からの射撃で、秀秋軍15,000は松尾山を駆け下り、互角に戦っていた西軍を一挙に壊滅することとなった。 澤田さんの話では、射程距離の長いこの『慶長大鉄砲』がこの射撃に用いられたのないかということである。 大鉄砲は、鍛造による鉄製の一般の火縄銃より長い銃身で、点火には火縄銃の様なカラクリ(機構)を用いる。 使用する弾丸は重量が二十匁(約 75g )~数十匁。銃身が重いので、土俵や木製の架台に固定し、発射する。 射程距離は数キロと長く、また破壊力が大きい。 鉄砲で遠距離の的を射るためには、火薬の分量と、銃身を上に向ける発射角の調整が必要であり、 稲富流では、火薬の分量と照準器(矢倉)を使用した発射角の調整が極意となっている。
なお、「抱え筒」は、大鉄砲の弾丸を用いるが、銃身を短くして、携行・抱えたまま射撃できる。 大鉄砲は、朝鮮の役、関が原の戦、大阪冬の陣で用られた。 朝鮮の役では。各地の築かれた倭城に多数の大鉄砲が備えられた。 また、鳴梁海戦では軍船上で指揮していた李舜臣将軍を倒した。 大阪冬・夏の陣では、豊臣軍、徳川軍とも多数の大鉄砲を用いたと云われている。 特に、徳川家康は、大量の大鉄砲や、石火矢を集めた。 石火矢は、青銅で鋳造した大砲で、国産のもののほか、オランダ船から借用し調達したとのことです。 なお、「関が原慶長大鉄砲」は、本年(2014年)では大阪市東成区開設される「真田幸村公資料館」で見られるようです。 但し、資料館は約2年間の期間限定の開設となっています。
鉄砲(火縄銃)は、戦国時代に日本に伝来し、各地で工夫されて製造された。 鍛冶職人が鉄を鍛錬して銃身を作った。 地方、寸法、口径、使用目的などによりおびただしい種類のものが存在。 最も数の多いものは、全長130cm、銃身長100cm強。 使用する弾は、二匁玉(口径:10.7mm、重量:7g) か二匁半玉(口径:11.8mm、重量 8.8g弱)。 銃の総重量は4kgから5kgくらい。 この種の銃は、有効射程距離100mで、鎧の胸板を十分に打ち抜く威力があった。 大火縄銃とは、使用する弾が二十匁玉(口径:23.58mm、重量:70g)以上で、銃身も2mと長い。 数キロは飛び、破壊力の大きく、海戦や、城の攻防戦や海戦に使用された。 大阪城天守閣展示の大火縄銃(2014/08/13) 銘:「大てんぐ」泉州堺の榎並屋勘左衛門作、全長206.6cm。十匁二分。
関が原慶長大鉄砲(2009/09/13) 関が原の民家で発見され、澤田平氏ら3人が復元。 銃身:全長2.5m、30匁(口径27mm)、重量30kg。 弾は3km飛ぶとされている。
堺市博物館展示の大火縄銃(2014/09/10) 江州国友住重富甚左衛門、摂州堺干時紀州和歌山住鎌倉屋藤兵衛作、慶長15年。 全長3m、重量135.75kg。50匁(口径:3.3cm、総重量:187.5g)。
ホームページを改造しました。 いままでは、WordPressを使ってホームページを公開していましたが、 自作のホームページ公開プログラムを使うことにしました。 WordPressは、世界で普及しているホームページ管理プログラム(CMS:content management system)。 私は、2010年よりこれを使い、仕事寄りのサイトと、"Seventies"という私的なサイトを作り、 ホームページを公開してきました。 1.WordPressの特徴 (1) 文書や、画像等の「コンテンツ」をデータベースに登録し、表示する時に動的にコンテンツを作る。 なお、「パーマリンク」といって、サーバーのmod_rewrite 機能を使い、動的コンテンツを 見かけ上のURLを持った静的にすることが出来る。 (2) 画面の構成を作る時、「theme」というテンプレートを使う。利用できる「theme」はいろいろあり 自分たちあった画面を作ることが出来る。また、自分で使う「theme」を変更することも出来る。 (3) ウェブブラウザからの投稿、下書き・公開のプロセスやユーザー毎の権限の設定で、組織的・体系的に コンテンツを作成・公開・維持することができる。 (4) 一つのサーバーで複数ユーザー(サイト)の運用ができる。 (5) 世界中の開発された様々の機能の「PlugIn」が利用できる。これを入れて機能拡張ができる。 2.事件発生 今年(2014年)6月に、私が関係しているWordPressサイトに不正侵入されるという事件があった。 この件での侵入の手口は分からなかったが、 アクセス・ログを見ると、侵入の直前にSQL/PHPインジェクションをねらったアクセスが数百件があった。 WordPressサイトは世界中に沢山あるので、これらサイトがさまざまな手段で攻撃されていることが分かった。 3.考えたこと とりあえず、ホームページを表示するシンプルなプログラムを作る。 4.プログラム作成方針 (1) 画面の構成は、現在の画面を参考に。文書や、画像の「コンテンツ」を表示する機能に絞る。 (2) 現在のWordPressのデータベースをそのまま使う。 これにより、新プログラムへの移行を簡単にし、登録は現在のWordPressのプログラムをそのまま使う。 (3) 入力項目のサニタイズを行い、リモートファイルの取り込みを回避。 なお、今後、不備な点を修正していきたいと考えています。
今年の我が家の庭には、Tさんの丹精の花が咲きました。
ひめこぶし、おかめ桜(彼岸桜の一種)、ラッパ水仙、バラ、においすみれ、ビオライト他、 アーマンディ、雪柳、つばき、クリスマスローズ、レディ・ジェーン(チューリップ)、 ヒヤシンス、利休梅
変換名人USB-PS2変換(2分岐)ケーブルを使ってみた。
これを使うと、PS2のキーボードとマウスを一つのUSBポートに接続することができるようになる。 Raspberry Pi では、ボードについているUSBポートがモデルAで1つ、モデルBで2つとなっている。 従って、モデルBで通常はキーボードとマウスの2つを使うと、これで2つのUSBポートを占めてしまう。 無線LANタングルをUSBで使おうとすると、USBハブを使い、USBポート数を増やさないといけなくなる。 Raspberry Piの本体は小さいが、ケーブル類の占める面積が大きなってしまう。 以前 amazon.co.jp のホームページで、USB-PS2変換(2分岐)ケーブルをチラット見たことがあった。 無線LANタングル(Buffalo WLI-UC-GNM)を使うに当たって、愛機のRaspberry Piをシンプルにするようにした。
変換名人USB-PS2変換(2分岐)ケーブルは508円で amazon.co.jp より入手した。 キーボードもマウスもうまく動いた。さらに、うれしいことに、古いPS/2接続のキーボードとマウスが生き返ってくれた。
知り合いのNさんが現在使用しているパソコンが老朽化してどうしたらよいかと相談を受け、 Raspberry Piの使用を提案した。 使ってみようので、2013年12月にRSオンラインから一式を調達し、デスクトップPCとしてRaspbianをインストールした。 Raspbian"wheezy2013-09-25" 1.イベント 13/12/28 Nさんに新しいRaspberry Piを手渡す。操作手順を説明。 13/12/30 モニターの選択で、接続端子をどれを選べようかについて質問。d-sub or DVI or d-sub x 1 ・・・ 13/12/31 ログインの仕方について質問。 13/12/31 インターネットに繋がらないとの連絡あり。JーCOMの接続についてネットでチェック。 14/01/03 ネットで得た情報で作成したJーCOMモデムの再接続の手順を案内する。 14/01/04 無事インターネットに接続できた。 2.デスクトップPCの要件 ・インターネット検索。YouTube検索。特に音楽に興味。 ・メールは使用。 ・Excel、Word は時には使う。 ・キーボード、マウスは、現在使用中のものがUSB接続なので、それを使う。モニターはPC用のものを調達。 3.調達したもの Rasberry Pi 本体 model-B、ケース、電源アダプター、HDMI-VGA変換アダアプター、SDカード 16GB 費用は、配送料,消費税込みで 10,950円 なお、この Rasberry Pi 本体は、英国製(made in the UK)であった。 4.導入ソフト OS:Raspbian"wheezy2013-09-25"、日本語入力システム:ibus-anthy、オフィススイート:LibreOffice、 ブラウザ:chromium 5.その他 (1) 参考書 Japanese Raspberry Pi Users Group著、「Raspberry Pi[実用]入門」、技術評論社 日経Kinux編、「Raspberry Piで楽しもう」、日経BP社 (2) J-COMモデム J-COMのモデムに新しいRaspbeery Piを繋いだところ、インターネットに繋がらない。 このモデムに従来のPCを繋ぐとこれはOKとのこと。 ネットで情報をチェックすると、JーCOMのモデムは接続した機器を記憶していて、 この記憶をクリアーしないと、新しく繋いだPCは有効にならいという記事があった。 JーCOMモデムから接続した機器の記憶をクリアーする方法は、電源を外して30分以上放置するとのこと。 (3) X-window(GUI画面)の立ち上げ 参考書には、raspi-configコマンドを使い基本設定を行う時、Xの自動起動設定できるとあったが、 基本設定を行う時、これは見つからなかった。 コンソール画面で、ログイン後、startxコマンドを打ち込むこととした。 (4)動画ファイルの再生 Raspberry Pi のブラウザから、YouTube を検索して、動画再生を行っても、表示が遅く、実用的でない。 しかし、付属の動画プレーヤ「omxplayer」は、搭載されているグラフィック・アクセレーターを使うので、 動画ファイル(mp4)をスムースに再生できる。 そこで、YouTube から Raspberry Pi に動画ファイルをダウンロードする方法がないかを検討した。 ブラウザ Chrome には、Youtube より動画ファイルをダウンロードする拡張機能があることが分かった。 ChromeStoreよりこの拡張機能をダウンロードして、chromiumに追加する。 chromiumでYouTubeを検索して、ここでは動画の再生ができないが、選んだ動画ファイルをダウンロードする。 このこのためコンソール画面に動画ファイルの一覧を表示して、選べばその動画ファイルを omxplayer が開くと いう簡単なスクリプトを作った。 omxplayerの動画ファイルの再生は、画面いっぱいに大きくきれいな絵で効果的。 動画ファイルのダウンロード時、ファイル形式は mp4 を選び、360pか720pの選択ができる時は、 ファイルサイズが大きくなるが、画面がきれいになるので、720pを選ぶと良い。 音は、オーディオ出力端子から出る。 (5) LibreOffice オープンソースのオフィススイート。 ワープロ(Writer)、表計算(Calc)、プレゼン (Impress)、作図(Draw)、算術式の定義(math)、 データベース(Base)の機能があり、MicroSoftOfficeと互換性がある。 日本語化も有志の日本語サポートチームの働きで出来ており、安心して使用することができます。